ある日ある人から、「猫好きっぽくないのに猫好きなんだね」って言われた。「ははっ」ってその場を濁して深くは聞かなかったけど、例えば、犬好きそうに見えたけど実は猫好きなんだねっていう感じの意味合いで受け取ってまあいいかと深く考えずに聞き流した。
別のある日、別のある人から「猫舌っぽくないのに猫舌なんだね」って言われた。ある日と同じように深くは聞かなかったけどどういう意味だったのだろうか。猫舌っぽい人はどんな人で、猫舌っぽくない人はどんな人なんだろうか。
路地で猫を見かけて心奪われる度、熱い料理に息を吹きかける度にそんな事を考えてしまう。