幼さが奥の方に隠れて
風のにおいが恋しくなった
夏のはかなさには慣れた頃に
私たちはそれそのものであって
ただ、それとして生きていた

蜘蛛の巣

季節で彩りを変える木々
悠久の時を超えて輝く星々
一瞬のうちに現れ、消えゆく流星
蒼い石が積もったこの世界で
ぽっかりと空いた心の穴は
雨を絡めて輝く蜘蛛の巣に絡まっている。

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