今、都市について考える意義。
都市構造の進化は、特定の都市の問題を解決するだけではなく、「人類社会と都市」という人類史と同じくらい古い文脈の中にある「都市」という概念自体の進化にも繋がる。
また、「人類社会と都市」のあり方は、自然界全体の未来とも密接に関連している。
今、私達がどんな都市を思い描くかが、未来の人間社会、そして自然界の行方の鍵を握っているのである。
次の都市の目標は、人間とゼロエミッションエネルギーが循環しながら、創造的な活動が持続可能かつ創発的なかたちで生み出され続ける都市の構築である。
再エネと水素によるゼロエミッションエネルギーはその方法の一つとして、社会を前進させる可能性がある。
(そして、水素は宇宙に最もありふれた元素であるので、同時に都市の次の目標地点である、宇宙も見据える事が可
ここで言う「持続可能な都市」とは、エコロジカルな都市よりも深い意味を含む。また都市自体や都市内部の経済活動が持続可能である事とは別の次元の持続可能についてのことである。
それは、人間の個人の創造性、さらには人間集団の創発的な創造性の発露の源泉であり、人間とは何かというような哲学的な問いであり、地球のガイア仮説を包含した自然原理と同義な意味としての持続可能性であり、それらのテーマを理論だけではなく実践的な側面も含んだ上で「持続可能な都市」について議論していきたい。
人間と自然の間を取り持つテクノロジーの活用で自然都市に棲まう。